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抗がん剤による悪心・嘔吐の発生機序

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抗がん剤による悪心・嘔吐の発生機序

①chemoreceptor trigger zone(CTZ、化学受容体引金帯)を直接刺激する経路
第四脳室の最後野にあるCTZは、血液脳関門延髄外に存在し、ドパミンD2受容体とセロトニン5-HT3受容体が分布しており、血中の抗がん剤の刺激を直接受ける。刺激は嘔吐中枢に伝達されて嘔吐を引き起こす。

②末梢(消化管)からの経路
抗がん剤によって、消化管粘膜に分布するenterochromaffin cell (EC細胞)が刺激され、セロトニンが産生されることにより、消化管の5-HT3受容体を介して求心性の迷走神経を経て嘔吐中枢を刺激し、あるいはCTZを経て嘔吐中枢を刺激し、嘔吐を引き起こす。
制吐剤の5-HT3受容体拮抗薬はこの経路を遮断することにより効果を発揮する。
最近では、痛みの神経伝達物質として知られるサブスタンスP(SP)が、迷走神経求心路の脳幹における中枢側終末や、末梢の迷走神経求心路にあるNK-1受容体に結合し、嘔吐を誘発することが知られている。

③大脳皮質からの刺激(心理的要因)
大脳皮質は嘔吐中枢のコントロールに関与しており、心理的な要因が嘔吐発症に影響する。

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