遅発性嘔吐 癌 制吐剤
遅発性嘔吐を予防する有効な薬物療法の1つとして、米国臨床腫瘍学会(ASCO)のガイドラインでは、催吐性の強いシスプラチンを投与する場合にステロイド薬とメトクロプラミドまたは5-HT3受容体拮抗薬の併用を推奨している。
その他、NK-1受容体拮抗薬(国内未承認)を従来の治療に併用し有効であったという報告もある。
中等度の場合、ステロイド薬単独もしくはメトクロプラミドとの併用などが行われている。
5-HT3受容体拮抗薬は遅発性嘔吐に対する有効性が確立していないため、漫然とした使用は避けるほうが望ましいとされている。