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中枢性めまいでも末梢性めまいでもみられる眼振

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中枢性めまいでも末梢性めまいでもみられる眼振

延髄外側病変で前庭神経核やその入出力系が障害されると、健側向き方向固定性水平性眼振が出現します(Wallerberg症候群)。

また、迷路動脈がAICAの分枝なので、AICA閉塞による橋梗塞では末梢前庭も虚血に陥り、健側向き方向固定性水平性眼振が出現します(AICA症候群)。

こうした脳幹障害では、わかりやすいめまい以外の神経症候を伴っているため、眼振をみるまでもなく、ただちに中枢性の障害と診断がつく場合が多いです。

脳幹障害ばかりではなく、小脳の障害でも末梢性めまいと紛らわしい眼振を呈することがあります。
虫部を含む小脳下部の血管障害では、まれに前庭神経炎と類似した方向固定性水平性眼振を伴うめまいが生じます。
小脳下部のより限局した障害では、BPPVと類似した方向交代性上向性眼振を生じることもあります。
これらの眼振の出現には、小脳障害による半規管系前庭動眼反射ないし耳石器系前庭動眼反射の脱抑制が関与していると考えられているます。
小脳下部の障害では、わかりやすいめまい以外の神経症候を伴わないため、これらの眼振がみられると、末梢前庭障害と誤診してしまう可能性があります。
ただし、実際には小脳障害でこうした眼振がみられる頻度はきわめて少なく、しかも補正不能な体幹失調を伴います。そのため、起立・歩行障害に注目すれば鑑別はそれほど難しくありません。

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