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周術期の脳卒中

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周術期の脳卒中

周術期の脳卒中は一般外科手術で0.08~0.7%、心臓弁膜手術 大動脈弓手術では8~10%の症例で発症します。

しかし、術後は麻酔の影響で脳卒中の診断が遅れたり、単なるせん妄として扱われたりして、実際の頻度はさらに高い可能性があります。

術後脳卒中の病態は主に心臓手術において明らかにされてきましたが、心臓手術の周術期に発生した脳卒中のうち、62%が塞栓性、10%が血流低下、10%が複数の要因によるものとされ、脳出血は1%との報告があります。

冠動脈バイパス術(CABG)に関しては、周術期の脳梗塞は、1~2%もしくは3~6%4>の頻度で発症するとされています。

1982年から2009年に米国クリーブランドクリニックでCABGを施行された45、432名について脳卒中の発症を検討した報告があります。

それによると705名(1.6%)に脳卒中が発症し、そのうち、279名(40%)が術中、409名(58%)が術後に発症しました。

脳卒中の発症頻度は1988年の2.6%がピークで、その後、患者の脳卒中リスクは増大しているにもかかわらず、手術手技や周術期管理の向上により、脳卒中発症は減少していました。

周術期の脳卒中発症のリスク因子として、術中発症は高齢脳卒中・末梢および頸動脈の動脈硬化性疾患の既往、on-pump手術、術後発症は高齢、心房細動や糖尿病の既往があげられました。

一方、心臓血管手術以外の手術では、人工心肺や心臓の直接操作がないので、脳卒中発症は心臓手術に比して少ないです。

米国の入院症例のデータベースに基づく研究で、半結腸切除術、人工関節置換術、肺区域または肺葉切除術の計37万以上の患者を抽出して周術期の脳卒中の発症を検討したところ、発症率は各々、0.7%、0.2%、0.6%であり、65歳以上の患者に限ると、各々
、1.0%、0.3%、0.8%で、各術式とも、加齢に伴い周術期脳卒中の発症率が上昇傾向にあったとの報告があります。

これらの非心臓手術においては弓術期の脳卒中発症のリスクとして、腎機能障害、心房細動、脳卒中の既往、心臓弁膜症があげられました。

さらに、最近の米国の非心臓、非脳手術を受けた35万以上の患者を対象とした研究によると、周術期の脳卒中の発症率は低リスク群で、O.1%、高リスク群で1.9%であり、リスクとして、62歳以上、6ヵ月以内の心筋梗塞、急性腎不全、脳卒中の既往、透析、高血圧、TIA(一過性脳虚血発作)の既往、慢性閉塞性肺疾患、喫煙があげられました。

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