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周術期の脳卒中予防の血圧管理

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周術期の脳卒中予防の血圧管理

周術期の脳卒中発症リスクを評価するには、術前の血管の評価が重要です。

脳卒中既往患者の場合、特にアテローム血栓性脳梗塞においては、頭蓋内外の大血管にアテローム硬化による狭窄病変が存在するため、周術期の血圧変化(血圧低下)によって容易に脳門流圧の低下を招き、血行力学的に脳梗塞を引き起こしやすい状態となります。

頸動脈の動脈硬化性病変と冠動脈病変は関連することが知られていますが、心臓手術後に発生する脳卒中のうち、約2/3は境界領域(分水嶺)型脳梗塞であり、血圧低下と関連していたとする報告もあります。術前の血管評価として、頸動脈超音波検査や、MRアンギオグラフイー、3D CTアンギオグラフィーなどで頭蓋内外の血管の状態を把握しておくことが重要となります。

周術期の血圧管理も重要で、特に頸動脈や頭蓋内の大血管に狭窄性の動脈硬化病変のある場合は注意が必要です。

多くの多施設共同研究から周術期のβ遮断薬投与が非心臓手術の周術期心血管系イベント・死亡率を低下させると報告されましたが、POISE(PeriOperative Ischemic Evaluation)研究では、周術期β遮断薬投与によって心血管イベントは減少するものの、全死亡率・脳卒中発症率は有意に増加したことから、低血圧と死亡率、脳卒中発症に関連があると結論づけられました。

したがって、周術期脳卒中の発症予防には、周術期に過度な血圧低下を避け、適度な血圧値を保つことが必要と考えられます。

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