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反射性失神(WS)の診断へのアプローチ

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反射性失神(WS)の診断へのアプローチ

反射性失神の診断へのアプローチは下記の順に行われます。

①詳細な病歴聴取

②他の原因(特に心原性)による失神を否定

③積極的な診断法(チルト試験など)

まずは問診で、失神がいつ、どこで、どのような体位で起こったか、トリガーは、前兆の有無、失神時の状況、回復の状態、促進因子などを詳細に聴取します。

病歴におけるWSの特徴は、①WSは午前中に多く発症し、夜間の発症には飲酒の関与が多い。②混んだ電車の中や暑い部屋などの閉鎖空間で起こりやすい。③立位または座位で発症し、臥位では通常は起こらない。④誘因・トリガーとして長時間の立位または座位、突然の痔痛、感情の動揺、不快な光景や臭い、静脈穿刺などがある。⑤特徴的な前駆症状(前兆)を伴う場合が多く、失神前に気分不快、発汗、視野異常(かすみ、狭窄)、周囲の音が聞こえない(隔絶感)、虚脱感、ふらふら感、もうろうとした感じなどを訴え、いわゆる「血の気が引くような感じ」で意識を消失する。⑥回復は速やかで後遺症を残さない。⑦促進因子として飲酒(アルコール)、血管拡張薬や利尿薬などの薬剤があります。

反射性失神は、最も頻度の高いVVS、頸動脈洞失神、状況失神の3種類に分類されます。

多くのVVSは病歴だけで診断が可能ですが、他の原因による失神(特に心原性)を否定することも重要です。
病歴が比較的短い(4年以内)場合や臥位での失神は心原性を示唆する所見です。

頸動脈洞失神は頸動脈洞における圧受容体が過敏に起因する反射性失神で、中高年の男性に多く、動脈硬化症との関連が深いです。
頸部の回旋、伸展や圧迫等がトリガーとなり失神します。
頸動脈洞マッサージが診断に有用です。

状況失神はある特定の状況または日常動作で誘発される失神と定義され、排尿失神、排便失神、咳鰍失神、嚥下性失神などが含まれます。排尿失神は中年の男性に多いです。
夜間~明け方の発症が多く、飲酒の関与が大きいです。
それに対し、排便失神は高齢の女性に比較的多く、失神の前兆として腹痛や下痢などを伴うことが特徴です。

咳嗽失神では発症機序として胸腔内圧の上昇に起因する場合と、気道の受容器を介した迷走神経反射に起因する場合があります。
前者が多いと考えられますが、胸腔内圧が上昇しやすい肥満または胸郭が大きく頑強な中年男性に多く、ヘビースモーカーで飲酒例が多いとされています。慢性閉塞性肺疾患の合併も多いです。

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