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Wernicke・Korsakoff症候群と飲酒者とビタミンB1(チアミン)欠乏の関係

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Wernicke・Korsakoff症候群と飲酒者とビタミンB1(チアミン)欠乏の関係

飲酒者にビタミンB1(チアミン)欠乏を伴うと、Wernicke・Korsakoff症候群といったより重篤な中枢神経異常をきたします。

Wernicke脳症は、ビタミンB1欠乏によって生じる錯乱、運動失調、眼球運動異常を三徴とする急性脳症です。

ビタミンB1の欠乏で、ピルビン酸脱水素酵素、αケトグルタル酸脱水素酵素、トランスケトラーゼ活性の低下が起こり、γ一アミノ酪酸(GABA)やN一メチルーD一アスパラギン酸(NMDA)が介在する神経伝達の障害が生じます。

欠乏の原因には、摂取不足、アルコール代謝に伴うB1消費の増大、絨毛障害による消化管からのB1吸収低下などが関与しています。

アルコール依存者に多いが、悪性腫瘍患者、高カロリー輸液施行者、消化管手術後、透析患者など、低栄養を伴う症例でもみられることがあります。

ビタミンB1が低値があれば診断できますが、三徴を満たさないことも多く、アルコール依存者でWernicke脳症が疑われる患者には、血中ビタミンB1の結果を待たずに塩酸チアミンの静脈投与を行うようです。

早期に治療を開始すれば後遺症を残さずに改善することも多いです。

Wernicke脳症に引き続き、記銘力低下、作話などが生じる場合があり、これをKorsakoff症候群といい、代表的なアルコール関連認知症の1つです。

両者ともビタミンB1欠乏を基盤として、病理学的にも同一であることから、Wernicke-Korsakoff症候群として統合されています。

Korsakoff症候群の治療についてドネペジルの効果を示す報告もありますが、一般に認知機能の予後は不良です。

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