医療用語、看護用語、略語、検査値、評価等を掲載しています。

医療用語 略語 検査値

医療用語 症状

Refeeding症候群

更新日:

Refeeding症候群

長期間にわたり栄養摂取不良であった状態から急激に栄養摂取すると、体液量と電解質の変化に関連した重篤な心肺機能および神経系の合併症を起こし、死に至ることもある病態です。

増加した循環血漿量に対する心筋の不適応、カリウム、リン、マグネシウムが細胞内流入することによる電解質異常、ビタミンB1欠乏などが病因です。

生体は、飢餓状態ではエネルギー基質としての糖質供給が不足するので、体脂肪を分解して遊離脂肪酸とケトン体をエネルギー源とする代謝経路に適応しています。

再栄養で急激に流入した糖質が膵臓のインスリン分泌を刺激し、インスリン作用で細胞内にブトウ糖リン、カリウム、マグネシウム、水が取り込まれます。その結果、低リン、低カリウム、低マグネシウム血症を引き起こします。

低リン血症は重要です。

血中リン不足により赤血球内の2、3-diphosphoglycerate(2、3-DPG)は減少し、ヘモグロビンの酸素親和性を低下させるため、末梢組織への酸素供給量が減少します。

さらに末梢組織もリン不足からATP産生が減少し、エネルギー失調から多様な臓器障害へ進展します。

長期間の循環血漿量の減少は心機能低下をもたらし、全身の酸素需要増加を代償できずに循環不全に陥ってしまいます。

栄養療法開始後24~72時間以内に急激に血清リン濃度が低下しますが、リン酸貯蔵量が正常の患者では5~10日後に遅れて低リン血症となることもあります。

血清リン3.0mg/dl以下が低リン血症の定義ですが、リン1.0mg/dl以下となると意識障害、痙攣、筋力低下、不整脈、心不全、呼吸不全を引き起こします。

-医療用語, 症状

Copyright© 医療用語 略語 検査値 , 2019 AllRights Reserved Powered by AFFINGER4.