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トロッカー

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トロッカーとは

やせ型の成人男性が急に胸の痛みを訴えたとき、考えなければいけない疾患が気胸です。気胸とは胸腔内にすっぽりと入っている肺が破れる事により空気が肺から漏れて胸腔内にたまり、漏れ出た空気が肺を圧迫して呼吸困難に至る疾患です。空気が漏れることを医療従事者はエアリークと呼んでいます。治療は胸腔内に漏れた空気を吸いだして空気による肺や心臓への圧迫をとることです。漏れた空気を吸引するチューブがトロッカーと呼ばれるものです。

トロッカーの先には圧力を陰圧、つまり少しだけ吸いだす力をかけて新たに漏れてきた空気もすぐに吸いだす器具が接続されています。この治療を胸腔ドレナージと呼んでいます。

トロッカーの管理は主に看護師の仕事になります。観察すべき項目としてはまず、患者さんのバイタルサインです。酸素飽和度、血圧やチアノーゼがないかなどを確認します。

また、空気が持続的に漏れているかも重要です。空気が漏れ続けていれば胸腔ドレーンからドレナージの器具の水封室にボコボコと空気が出てきてるのがわかります。

水封室の水が呼吸性に上下動しているか、ドレーンの接続部やトロッカー挿入部の出血や発赤はないかなども必要な観察項目です。特に胸腔ドレナージ中は出血などでドレーンに血液や胸水がたまり、その中のタンパク成分などでドレーンが閉塞しやすくなります。

ドレーンが閉塞すると水封室の水位の呼吸性の動きがなくなります。この場合はドレーンをミルキング、つまり外から揉むなどして、中の閉塞を取ってあげることが必要になってきます。

エアリークがなくなると空気はドレーンからは漏れなくなり、しかも水封室の呼吸性の水位変動が確認できます。

こうなったら気胸は治癒傾向なのでドレーンを閉塞して、ドレーン閉塞後もエアリークがないことまで確認できればトロッカーを抜去します。

トロッカーは気胸だけでなく重症の胸水貯留や胸腔内の血液貯留でも用いられますが、その管理方法は空気が漏れるかほかの体液などが漏れるかの違いで、管理や観察項目はほとんど同じと考えてよいでしょう。

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